📝 WordPress

phpMyAdminでWordPressパスワードを再設定する方法

WordPress管理画面へログインできず、パスワード再設定メールも受け取れない場合は、phpMyAdminから管理者パスワードを再設定できます。ただし、データベースを直接編集するため、先に通常の再設定方法を試し、必ずバックアップを取ってから作業してください。この記事では、MD5の選択を忘れてログインできなかった実例も含めて解説します。

まず通常のパスワード再設定を試す

ログイン画面の「パスワードをお忘れですか?」から、ユーザー名または登録メールアドレスを入力します。再設定メールを受け取れるなら、この方法が最も安全です。

メールが届かないときは、迷惑メールフォルダー、登録アドレス、サーバーのメール送信設定を確認します。サイト移行後はDNSや送信元ドメインの設定が変わり、WordPressからのメールだけ届かない場合があります。

phpMyAdminを使うのは、メールで再設定できず、対象サーバーとデータベースを自分が管理している場合に限ります。他人のサイトや権限のないデータベースへアクセスしてはいけません。

作業前に確認すること

  • サーバー管理画面からデータベースをエクスポートして保存する
  • wp-config.phpDB_NAMEで対象データベースを確認する
  • $table_prefixでテーブル接頭辞を確認する
  • 変更する管理者のユーザー名とメールアドレスを確認する
  • 新しい強力なパスワードをパスワード管理ツールで作る

テーブル名は常にwp_usersとは限りません。接頭辞がabc_ならユーザーテーブルはabc_usersです。複数のWordPressが同じサーバーにある場合、別サイトのデータベースを編集しないよう特に注意します。

phpMyAdminでパスワードを再設定する手順

  1. レンタルサーバーの公式管理画面からphpMyAdminを開く
  2. 左側で対象のデータベースを選ぶ
  3. wp_usersまたは接頭辞付きのusersテーブルを開く
  4. 「表示」または「Browse」を選び、対象のuser_loginを探す
  5. 対象行の「編集」を選ぶ
  6. user_passの関数でMD5を選ぶ
  7. 値の欄に新しいパスワードを平文で入力する
  8. ほかの列を変更せず「実行」または「Go」で保存する

重要なのは、値の欄へ自分で作ったMD5文字列を貼るのではなく、phpMyAdminの「関数」でMD5を選び、値には新しいパスワードを入力することです。オンラインのMD5変換サイトへパスワードを入力すると第三者へ漏れる危険があるため利用しません。

WordPress公式ドキュメントでは、この方法で設定したMD5ハッシュをログイン時に受け入れ、その後はWordPressの現在の方式で再ハッシュすると説明されています。ログインできたら、管理画面で改めてパスワードを保存します。

変更してもログインできない場合

MD5を選択していない

user_passへ新しい文字列をそのまま保存しただけでは、WordPressがパスワードとして照合できません。対象行を再び編集し、関数欄がMD5になっているか確認します。

違うデータベースやユーザーを編集している

wp-config.phpのデータベース名と接頭辞を再確認します。user_emaildisplay_nameも見て、対象アカウントを特定します。管理者権限はusermetaテーブル側にあるため、単にusersテーブルに存在するだけでは管理者とは限りません。

ブラウザ側に古い状態が残っている

ログインURL、ユーザー名、大文字小文字を確認し、Cookieとキャッシュを削除するかシークレットウィンドウで試します。セキュリティプラグインによるログインロック、Basic認証、IP制限がある場合は、それらも別に解除する必要があります。

ログイン後に必ず行うこと

  1. 「ユーザー → プロフィール」で強力なパスワードを生成して保存する
  2. 登録メールアドレスを現在受信できるものに直す
  3. 身に覚えのない管理者ユーザーがいないか確認する
  4. WordPress本体、テーマ、プラグインを更新する
  5. 二要素認証やログイン通知を検討する
  6. phpMyAdminをログアウトし、バックアップを安全に保管する

user_loginも変更できる?

user_loginはphpMyAdminで変更できますが、パスワード再設定には不要です。ユーザー名を変える場合は、バックアップを取り、対象行だけを慎重に変更します。user_nicenamedisplay_name、投稿者表示名は別の値なので、公開画面で何を表示するかも確認してください。ユーザー名に依存するプラグインや外部連携があるサイトでは、先に影響を調べます。

このサイトで実際に確認したこと

本番サイトへログインできなくなった際、phpMyAdminのuser_passだけを書き換えましたが、最初はログインできませんでした。原因は、編集画面の「関数」でMD5を選択していなかったことです。

MD5を選び直して保存した後はWordPressへログインできました。その後、user_loginも変更できることを確認しました。この作業で重要だったのは、「どの値を入れるか」だけでなく「正しいデータベース・ユーザー・ハッシュ関数を選んだか」を一つずつ確認することでした。

まとめ

phpMyAdminでの再設定は、メールによる復旧ができない場合の最終手段です。正しいusersテーブルとユーザーを選び、user_passの関数をMD5にして保存します。ログイン後は管理画面から強力なパスワードへ更新し、登録メール、管理者一覧、更新状況も確認しましょう。

参考にした公式情報

※本記事は2026年7月13日時点の公式情報と当サイトでの作業記録をもとに作成しています。

掲載内容は最終確認日時点の情報です。バージョンや環境によって表示・手順が異なる場合があります。重要な変更の前にはバックアップを取得してください。